「和式トイレに慣れておいてください。」
この春、小学一年生になる娘の学校説明会の際に先生からそう言われました。
確かに、家も保育園のトイレもすべて洋式のトイレなので和式トイレに慣れていません。
しかし、洋式トイレが普及している今、なぜ入学前に和式トイレに慣れておく必要があるのでしょうか?
本記事では、なぜ入学前に和式トイレに慣れておく必要があるのか、和式トイレが見つからない場合の練習法、練習してみて感じたことなど実際の体験談をもとにまとめてみました。
同じように、新一年生のママや小学生のトイレの壁に悩む人の参考になる内容となっています。
- 和式便器を使ったことないお子さまがいる親御さん
- 練習したいけど和式便器がある場所がわからない人
- 入学準備で、他に何をしてあげたら良いのか悩んでいる人
なぜ入学前に和式便器に慣れておく必要があるの?

小学校に和式トイレが残っているため
文部科学省が行った令和5年9月時点の調査結果によると、全国の公立小中学校における洋式便器率と和式便器率は洋式が68.3%、和式が31.7%であると発表しました。
都道府県により和式便器が少ない地域もあるかと思いますが、小学校にあるトイレの約3割は和式ということで実際に学校生活で和式トイレを使うかもしれない割合は意外と高いです。
好みはともかく、和式、洋式どちらにトイレも使えるようになっていれば「トイレを我慢して授業中集中できない」ということは回避できます。
学校生活において和式トイレ(便器)が使えることで不便なことはないでしょう。
校外学習で洋式トイレがない場所もある
校外学習とは、学校内で体験・経験できないことを学校の外、つまり校外で学ぶことを校外学習と呼びます。
例えば、社会見学や林間学校、職業体験、日帰りキャンプなどがあります。
校外学習で訪れた場所には、古い施設も多く洋式トイレも設置してありますが和式便器のトイレも多いのが現状です。
よって、和式便器に慣れておくのが大切というわけです。
他にも和式トイレに慣れておくメリットがある

災害時のトレーニングになる
地震や台風などの災害時には、断水や停電により洋式トイレが使えなくなることがあります。
そのような状況の場合は、避難所や仮設トイレなどで和式トイレを利用しなければならない場合があります。
普段から和式トイレに慣れておくことで、災害時は大人だけではなく子供も落ち着いて対応することができます。
海外旅行やキャンプでもトイレにも困らない
海外に行ったことがある人はわかると思いますが、日本とは異なり、海外のトイレは日本より進んでいない地域も多いです。
海外では和式トイレが主流の国や地域も少なくないので、特に、海外旅行中に和式トイレで困らないよう、事前に練習しておくと安心です。
他にも山登りやキャンプ場などは和式トイレが主流の場所も多いので、今後行く機会がある方は練習しておくと子供も安心して使うことができるでしょう。
入学前に和式トイレに慣れさせる練習方法

イメージトレーニングからスタート
まず子供を和式トイレに慣れさせるために、座る向きや足の位置など実際に和式トイレに親が入り正しい姿勢を見せて教えました。
近くに和式トイレがない場合は、YouTubeなどで動画を見せて教えても良いでしょう。
イメージがつかないまま和式トイレで教えても怖がるだけなので、なるべくイメージしやすいように細かく説明しました。
- 足は肩幅くらいに開くこと
- お尻を真下に落とすようにゆっくりとしゃがむこと
- しゃがむ向きは扉に背中を向けること
- 足は出来るだけ便器の前の方に置く
- 下着や洋服が汚れないようにしっかり持つ
はじめはトイレにまたがることが難しかったので、先に下着を脱いで便器の後方から徐々に前に行くやり方でも良いことを教えました。
バランスの取れるしゃがみ方を見つける
かかとをつけてふらふらしないでしゃがむのは大人でも慣れていないとバランスを崩しそうになりますよね。
子供も同じく、かかとをつけて用を足すのは簡単なことではありません。
倒れそうになる場合は、しゃがんだ時に前にあるレバーや便器を持っても大丈夫なことを伝えると安心していました。
「カエルさんになってみて!」と伝えると子供はイメージがつきやすいようでその姿勢からバランスの取れるしゃがみ方を見つけるよう親子で取り組みました。
練習を通して感じたこと

和式便器が少なく練習場所がない
和式便器に慣れておいてくださいと言われたものの、和式便器がある場所って本当に少ないと感じました。
自宅も洋式トイレ、祖父母の家も洋式トイレ、近くの公園や近隣の公共施設のトイレでも和式便器はなくて練習場所に困りました。
実際、生活圏内には和式便器がある場所がなかったので少し離れた図書館や古めの公共施設にあったので数回練習がてら使用してイメージを掴んでもらいました。
遊びを取り入れると嫌がらず練習できた
やはり今まで通っていた保育園も自宅のトイレも洋式なので、実際筆者の子供も「練習だからやってみよう!」と誘ってもあまり乗り気になってくれませんでした。
そこで取り入れたのは、「和式便器ゲーム」という遊びです。
- 和式便器でトイレできたら+50点
- 和式便器でお洋服を汚さず出来たら+50点
など、簡単なゲームにして遊びながらうまく和式便器に誘導していました。
和式便器がある公共施設にお出かけに行った際には、和式便器のトイレ入って「和式便器ゲームやる?」と無理強いはしないようにゆるく聞いていました。
うまく出来たら得点分のお菓子を買ってあげて、褒めてあげるというのを繰り返すことで少しずつ和式便器への抵抗感を減らす工夫をしていました。
自宅トイレの自動設定を見直した
自宅のトイレは全自動で流れる機能がついているので、自動の設定をオンにしていましたが1年前くらいから自動で流れる設定をオフにしました。
理由は、流れるのが当たり前になってしまって流すことを忘れるからです。
以前、スーパーのトイレで子供の次に同じ個室に入ったときにフタを開けてみてびっくり、流し忘れていた経験を目にしてから今までも何度もあったのかもしれないと反省しました。
小学校の洋式のトイレであっても、レバーで流すのが主流なので自宅のトイレも合わせるようにしてからは流し忘れもなく生活できています。
家庭用トイレの場合、暖房のあたたかい便座や温水洗浄便座、照明・洗浄まで自動化が増えていますが、これらの機能は付いていない学校がほとんどなので、「学校にはついていない」ことを教える必要があります。
【まとめ】子供が和式トイレを使えるようになって損なし!

本記事では、入学前に和式便器に慣れさせておくために、実際試してみて感じたことや練習法をまとめてみました。
小学校に入学してから「洋式トイレが空かなかったから我慢した」「うまくしゃがめなかった」という理由からストレスになり膀胱炎や便秘になるリスクを考えると練習しておくべきだと感じます。
失敗しても叱らず、「次は頑張ってみようね!」と何度も励ましてできるようになりました。
また災害時は何が起こるかわからないものです。
しゃがんで用をたすスタイルも経験しておくことで、いつ災害が起こっても落ち着いて対応できるように訓練しておくことは大切だと感じました。
- 小中学校のトイレの約3割は和式便器のトイレがあり、使用するかもしれない確率は高め
- 学校内以外でも校外学習等で和式トイレが設置される場所に行く
- 災害時のトレーニングにもなる
在宅ワークで自宅で勤務している在宅ママです。
在宅ワークも、家事も、育児も、私らしくをモットーに皆様に有益な情報を発信していきたいと思います♪