夏といえばプール!夏休みも長いからプールで遊んでほしい!
お子さんと一緒にお家でプール遊びを考えているお母さんも多いのではないでしょうか?
筆者は、まだ6月ですが暑い日が続いたので早速プール開きして遊びました!
でも、「お家でプールをする時も塩素って必要なの?」「小学校や保育園では必ず入れてるけど…安全性は大丈夫?」といった疑問が浮かびました。
そこで本記事では、保育園・幼稚園児や小学生のお子さんを持つお母さん向けに、お家プールでの塩素の必要性から正しい使い方、そして安全に楽しむための注意点まで、わかりやすく徹底的に解説します。
お家プールをこれからする予定の方は、ぜひ参考にしてくださいね!
そもそもお家プールに塩素は必要?

「自宅のプールだし、塩素はいらないんじゃない?」と思われるかもしれません。
結論から言うと、毎回プールを使用するたびに水を入れ替える、また少人数での利用であれば不要です!
しかし、「毎回水を入れ替えるのはちょっと…」「水道代も気になる。」という場合は、お家のプールでも塩素を使うことを強くおすすめします。※お子さんが塩素によるアレルギーがある場合は使用不可
なぜお家プールに塩素が必要なの?
自宅のお庭、駐車場、中庭などお家プールでなぜ塩素が必要かというと、水中に潜む目に見えない雑菌や微生物の繁殖を防ぐためです。
夏の強い日差しで水温が上がると、プールに入る子供の体に付着していた汗や皮脂などの汚れや空気中の雑菌やホコリなどもプールの中に入り、雑菌が繁殖しやすい環境になります。
お子さんが雑菌が繁殖した水で遊ぶと、肌荒れやかゆみ、目や耳の炎症などを引き起こす可能性があります。
特にこわいのが、水温が比較的高くなる環境で繁殖するレジオネラ菌などの細菌です。
レジオネラ菌とは、体に入り肺炎になると命にかかわることもある細菌の一種です。
塩素は、これらの雑菌を強力に殺菌・消毒し、水を清潔に保つために非常に重要な役割を果たしてくれるので、長時間プールで遊ぶ場合や、翌日も同じ水を使いたい場合は、塩素による水質管理が必須と言えるでしょう。
塩素を使わないとどうなる?
もし塩素を使わずに自宅のプールを使用し続けると、健康被害の他にも以下のような問題が起こる可能性があります。
- 水がぬめり、濁ってくる
雑菌が繁殖し、プールの底や側面にぬめりが出たり、水が濁ってきたりします。
見た目にも不衛生で、お子さんも気持ちよく遊べないでしょう。 - 嫌な臭いが発生する
雑菌が分解活動を行うことで、不快な臭いが発生することがあります。
お子さんの健康と安全を守るためにも、適切な塩素管理を心がけましょう。
お家プールで使う塩素の種類と選び方

「お家プールをするのにおすすめの塩素はある?」「種類がたくさんあってわからないから選び方を教えて!」という方向けにおすすめの塩素を紹介します。
自宅プールで使う塩素には、いくつか種類がありますので、それぞれの特徴を知って、ご自身の使い方に合ったものを選びましょう!
1. 顆粒・粉末タイプ
水に溶かして使うタイプの塩素剤です。
比較的安価で、手軽に入手できるのが特徴です。
メリット | デメリット |
---|---|
コスパが良い | 直接手で触れると危険 |
濃度調整がしやすい | 溶け残りができないようしっかりかき混ぜる必要がある。投入時に粉が舞いやすい。 |
2. 錠剤・固形タイプ
水に入れるだけで徐々に溶けて塩素を供給してくれるタイプです。計量の手間が少なく、使いやすいのが特徴です。
メリット | デメリット |
---|---|
計量の手間がなく、手軽に使える | 顆粒・粉末タイプに比べて値段が高い |
一度投入すれば、比較的長時間効果が持続する | 粉末タイプに比べて溶けにくい |
3. 液体タイプ
業務用として使われることが多いですが、最近では家庭用も販売されています。計量カップで測って直接水に投入します。
メリット | デメリット |
---|---|
即効性がある | 希釈を間違えないよう注意が必要 |
液体の均一性が高いため、溶解ムラが少ない | 保管場所に注意が必要 |
どれを選べばいいの?
初めて自宅プールで塩素を使うお母さんには、錠剤・固形タイプが特におすすめです。
計量の手間が少なく、気軽に始められる点が魅力です。慣れてきたら、コストや使用頻度に合わせて顆粒・粉末タイプも検討してみると良いでしょう。
塩素の正しい使い方と注意点

塩素は非常に便利なものですが、使い方を間違えると危険な場合もあります。
正しい使い方と注意点をしっかり押さえておきましょう!
塩素を入れるタイミングは?
塩素は、プールを使う直前に投入するのがおすすめです。
特に、午前中にプールを設置して遊ぶ場合は、プールにお水を溜めたらすぐに投入しましょう。
適切な塩素濃度とは?
プールの適切な塩素濃度は、一般的に0.4mg/L~1.0mg/Lが推奨されています。
この濃度は、プールの種類や使用状況によっても多少異なりますが、基本的にはこの範囲0.7mg/Lくらいを目指しましょう!
濃度が高すぎると、敏感肌のお子さんは刺激を与える可能性がありますし、また濃度が低すぎても気温が高い日中や紫外線が強い日などは特に塩素濃度が低下しますので基準値の中間くらいにしてあると安心です。
塩素の測り方は?
お家のプールに塩素を投入したら、塩素濃度を測り、基準値の濃度になっているか確認しなければいけません。
塩素濃度を測るには、上記の写真のような残留塩素試験紙や検査キットを使うのが一般的です。
ホームセンターやオンラインストアで手軽に購入できます。
使い方も簡単で、プールの水を少量とり小学校の頃に理科の実験で使用したリトマス試験紙のような紙で基準値の色に変わっているか測るだけです。
- プール使用前には必ず塩素濃度を測ること!
- 塩素濃度が0.4mg/Lを下回ったら、塩素を再投入すること!
ミルトン、ハイターでも代用はできる?
お家でプールをする場合の塩素消毒剤は、非塩素除菌剤やプール水除菌剤などでも代用できます。
しかし、キッチン用ハイターやミルトン、イソジンなどで代用することは避けたほうが安心です。
プールの消毒用として作られた商品ではないため、皮膚や目に炎症を起こしてしまう恐れがあるからです。
商品を選ぶ際は、必ずプールで使用できると記載があるものを選ぶようにしましょう!
塩素投入時の注意点
塩素を投入する際は、お子さんが近くにいない環境で行うのが良いでしょう。
他にも注意する点がありますので、確認してください。
- 説明書や注意書きをよく読む
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記載されている用法や容量をきちんと守らないと危険です。
- 直接手で触れない
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塩素は刺激が強いので、ゴム手袋を着用すると安全です。
- 換気をしっかり行う
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室内よりは屋外で使用しましょう。室内の場合は換気を十分に行ってください。
- 他の薬剤とは絶対に混ぜない
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有毒ガスが発生する恐れがあるので、絶対に他の薬剤とは混ぜないでください。
- プールに人が入っている時は塩素を投入しない
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塩素濃度が低くなり、塩素を再投入する際は必ずお子さんがプールにいない状態で投入しましょう。
- お子さんの手の届かない場所に保管する
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塩素剤は誤飲の危険があるので、必ずお子さんの手の届かない場所に保管しましょう。
定期的な水の入れ替えも大切【ポイント!】
「塩素を投入したから、もう次の水替えまでは放置で大丈夫だよね?」と思う方もいるかもしれませんが、一度投入して終わりではありません。
お友だちが遊びにきて大勢がプールに入った場合や、塩素を投入しても濁りやぬめりなど水質の改善が見られない場合は、思い切ってすべての水を入れ替えましょう!
また毎回塩素で管理していても、数日間同じ水を使用するとどうしても汚れや不純物が蓄積してしまいます。
2~3日に一度はすべての水を入れ替えることが理想です。
しかし、毎日プールに入らない場合やプールカバーなどでしっかり管理している場合は2週間ほど綺麗な状態で保てる場合もあります。
まとめ:塩素を使って安心安全なプール遊びを!

本記事では、保育園・幼稚園児や小学生のお子さんを持つお母さん向けに、お家プールでの塩素の必要性から正しい使い方、そして安全に楽しむための注意点まで、解説してきました。
ご自宅でプールをする場合には、塩素を使って上手に水質管理していきたいですね。
今年の夏は、ご自宅で涼しく、楽しい思い出をたくさん作りましょう!

