ブロッコリースプラウトを育てたい初心者の方必見!
この記事では、清潔なハイドロボールを使ったブロッコリースプラウトの水耕栽培方法を、初心者の方にも分かりやすく解説します。
土を使わないので衛生的、そしてコスパ最強の夏場でも安心して育てられるのがハイドロボール水耕栽培の魅力です。
夏場のブロッコリースプラウトの栽培に失敗してきた方にも参考になるので、ぜひ最後までお読みください!
ハイドロボールとは?水耕栽培に最適な理由

ブロッコリースプラウトの栽培を始める前に、まずは今回使用する「ハイドロボール」がなぜブロッコリースプラウトの栽培に適しているのか、メリットとデメリットを解説します。
ハイドロボールは、粘土を高温で焼いて固めて発泡させた、ボール状の石のことです。
購入できる場所は、100円ショップ、ホームセンター、ネット通販などで購入可能です。
ハイドロボール栽培のメリット
ハイドロボール栽培の主なメリットは以下の通りです。
- 清潔で衛生的
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土と異なり無菌状態であるため、カビや病原菌の発生リスクを大幅に低減できます。
土壌由来のコバエやゴキブリなどの害虫がつきにくいため、室内での水耕栽培に最適です。 - 根の成長を促進
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多孔質で通気性・排水性・保水性に優れており、ブロッコリースプラウトの根が呼吸しやすくストレスなく伸びることができます。
- 水管理が比較的容易
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ハイドロボールは水を保持する能力が高く、必要な水分を安定して供給します。
初心者でも管理しやすいです。 - 繰り返し再利用可能
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使用後の洗浄や殺菌を適切に行えば、何度でも利用でき、環境にもお財布にも優しいです。
ハイドロボール栽培のデメリット
ハイドロボール栽培には多くのメリットがありますが、いくつかの注意点も存在します。
- 大きく育ちにくい
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ハイドロボールでの栽培は植物の生長が緩やかになる傾向があります。
そのため、大きく育てる目的には不向きですが、ブロッコリースプラウトのようなスプラウト系の野菜は元々大きく育てるものではないため、問題なく栽培を楽しめます。 - 根腐れのリスク
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容器に溜まった水中の老廃物が蓄積されたり、水の与えすぎたりすることで根腐れを起こしやすい場合があります。
土中の微生物による分解がないため、水の管理が非常に重要です。 - 誤飲の可能性
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小粒のハイドロボールは、小さなお子様やペットが誤って口にしてしまう危険性があります。
液肥などが付着している場合は特に注意が必要なため、手の届かない場所に置くなどの配慮が必要です。 - 洗浄の手間
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使用後のハイドロボールに付着した根っこの除去、洗浄には手間がかかります。
特に小粒はザルなどをすり抜けやすく、片付けが大変になることがあります。
夏場こそハイドロボール水耕栽培がおすすめ!
特に夏場のブロッコリースプラウト栽培において、ハイドロボールは非常に強力な味方になります。
夏場の高温多湿の環境では、一般的なブロッコリースプラウトの栽培だとカビが発生したり、嫌な臭い、コバエなどの害虫が発生して失敗してしまうケースが多いです。

上記の記事にある対処法を実践しながらであれば、夏場でも栽培は可能です。
しかし、「もっと簡単にかつ失敗しない栽培は?」と考えてハイドロボールで栽培したところ、「全然失敗しない!これだ!」と嬉しくなりました。
ハイドロボール自体が無菌状態なので、土やキッチンペーパーなどの水耕栽培よりも菌が発生しにくいのが夏場に最適な理由です。
夏場のブロッコリースプラウトの栽培も怖くないので、実際に栽培してみましょう!
ブロッコリースプラウトのハイドロボール栽培に必要なもの

ブロッコリースプラウトをハイドロボールで水耕栽培するために、まずは以下のものを準備しましょう。
どれも手に入りやすいものばかりです。
栽培する上での準備リスト
ハイドロボールを使用したブロッコリースプラウトの栽培で準備してほしいものを4つ紹介します。
- ブロッコリースプラウトの種
- 発芽率が良い専用の種子を選びましょう。
- ハイドロボール
- 小粒と中粒がありますが、ハイドロボールの種類と選び方を参考に、ご自身の栽培スタイルに合わせて選びましょう。
- 栽培容器
- 底に穴が開いていない容器であれば何でもOKです。
ペットボトル、お皿、プラスチックトレーなど、身近なもので手軽に始められます。
透明な容器は根の成長が見ることができるのでおすすめです。
- 底に穴が開いていない容器であれば何でもOKです。
- ザル
- ハイドロボールを洗浄するときに使います。
液体肥料を使用する方もいますが、筆者は今までの栽培で一度も使用しないで育てています。
正直ブロッコリースプラウトは大きく育てる野菜ではないので必要ないと思います。
上記のリストには記載していませんが、室内が乾燥している場合は発芽後のブロッコリースプラウトに水分を与えるのに霧吹きがあると便利です。
室内の環境がブロッコリースプラウト栽培に適していればなくても育てることができます。
ハイドロボールの種類と選び方
ハイドロボールには主に小粒と中粒が販売されています。それぞれの特徴は以下の通りです。
種類 | メリット | デメリット |
---|---|---|
小粒 | ・種が潜り込みにくい (初期管理が楽) ・一度にたくさん収穫可能 | ・ザルなどをすり抜けやすい ・片付けが大変 |
中粒 | ・栽培後の片付けが楽 ・根が張れば安定する | ・発芽時に種が潜り込む ・種が落ちることがある |
小粒の場合はメリットにもある通り、粒が細かいので種が下に落ちることなく大量に育てることが可能です。
ザルに移して、不要な根っこやブロッコリースプラウトの種の殻などの除去をしますがザルからハイドロボールがすり抜けます。
一方、中粒の場合は、後片付け、再利用時はザルからハイドロボールが落ちることもなく絡まった根っこを除去するだけなのですぐ次の栽培が可能です。
筆者はハイドロボールは中粒を使う方が多いですが、ご自身の栽培スペースや種の取り扱いやすさを考慮して、最適な粒度のハイドロボールを選んでみてください。
ブロッコリースプラウトをハイドロボールで育てる方法

それでは、実際にブロッコリースプラウトをハイドロボールで水耕栽培する手順を見ていきましょう。
初心者の方でも迷わないよう、丁寧に解説していきます。
注意点やここがポイント!の箇所はしっかりと確認するようにしてください。
ステップ1:ハイドロボールの準備

購入したハイドロボールの封を開け、ザルの中にいれます。
細かい粉が付着している場合があるので、流水で数回すすぎ、きれいな水になるまで洗い流します。
大体きれいな水になっていれば問題ありません。
ハイドロボールをはじめに洗う理由は、水耕栽培の水が濁るのを防ぎ、ブロッコリースプラウトの生育環境を清潔に保つためです。
ステップ2:栽培容器にハイドロボールを入れる

下段が豆苗栽培容器:小粒
次に、きれいに洗ったハイドロボールを栽培容器に入れます。
ここでポイントが3つ!
- ハイドロボール→水の順番に入れること!
- 水を先に入れるとハイドロボールが浮いて調節しにくい為
- 容器に対して3分の2以上はハイドロボールを入れること!
- 空気に触れる面積が多い方がカビない為
- 写真右上の容器は少なすぎの例です
- ハイドロボールがひたひたになる程度に水を入れること!
- 水が多すぎると種が落ちる、少なすぎても発芽しない為
ステップ3:ブロッコリースプラウトの種まき

ハイドロボールの上に、ブロッコリースプラウトの種をなるべく均一になるように広げます。
ポイント!
あまり多くの種をまきすぎず、重ならないように少し感覚を開けて種をまきましょう。
一度に大量に収穫したい気持ちはわかりますが、密集しすぎるとカビや嫌な臭いの原因になります。
上記の写真は実際の種まき後の写真ですが、少し多くまきすぎてしまいました…。

上の写真を見てもらうと分かる通り、この状態でも発芽しますが、成長過程でどんどん大きくなるのでブロッコリースプラウト同士が重なり窮屈そうです…。
初心者の方、また夏場は特に、もう少し減らして種をまくと失敗しにくいです!
ステップ4:種まき後の容器を日当たりの良い場所へ移す

あれ?発芽するまで遮光しないの?
発芽するまでアルミホイルをかぶせたり、暗い環境に置くというのを知っている方にとっては不思議ですよね。
種まき後は1日程度遮光した環境に置いて発芽を促すのが一般的です。
しかし、実際に何度も何度も育ててみて「遮光しないでも問題なく発芽する」ことに気付きました。(心配な方は遮光しても良いです。)
それよりも重要なポイントは、種まき後の容器は揺らさないように、ゆっくり日当たりの良い場所に置くことが大切です。
なぜ揺らしてはいけないかと言うと、揺らしてしまうとハイドロボールの中に種がすぐ落ちてしまうからです。
ゆっくり、優しく管理する場所に持っていきましょう!
ステップ5:発芽と管理
直射日光は避け、窓際などの明るい場所で栽培すると2~3日ほどでブロッコリースプラウトの種が発芽し始めます。
水が減っていたら適宜足し水(水の補充)をして下さい。
注意点!
足し水は、あげすぎないこと!根に軽く水が触れているくらいが理想です。
水を入れすぎると、根腐れの原因になります。
水の補充はそこまで神経質にならなくて大丈夫です。
発芽した葉っぱに、霧吹きなどで水をかけてあげる程度でも十分育ちます。
ただし夏場は、水が濁ったり、ぬめりが発生しやすいのでその状態になってしまったら、きれいな水に交換してください。
もし液体肥料を使用する場合は、水の補充時に規定の濃度に薄めて与えます。
ただし、ブロッコリースプラウトは短い期間で収穫するため、液体肥料なしでも十分に育ちます。
ステップ6:成長と収穫


1週間~10日程度で収穫できるようになります。
根を引っ張って収穫するのではなく、根ギリギリではさみなどでカットして収穫しましょう!
収穫したてのブロッコリースプラウトは、シャキシャキとした食感と独特の風味が魅力です。
こちらの関連記事で、洗い方や食べ方を解説しています。


使用後のハイドロボールはザルに入れ、根っこや種の殻を取り除き、またステップ1に戻り再利用可能です。
まとめ:夏場は特にハイドロボール栽培がおすすめ!


本記事では、夏場でも失敗しないハイドロボールを使ったブロッコリースプラウトの栽培方法について解説してきました。
ハイドロボールを使った水耕栽培なら、室内でも場所を取らず、衛生的で初心者の方にもおすすめです!
ブロッコリースプラウトのよくある質問に関してはこちらの記事で回答しています。


在宅ワークで自宅で勤務している在宅ママです。
在宅ワークも、家事も、育児も、私らしくをモットーに皆様に有益な情報を発信していきたいと思います♪